アメリカ爆笑旅行 vol. 10

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つづき

翌朝、適当に選んで素泊まりした宿をチェックアウトし、カーナビで次の目的地ホワイトサンズ国立公園を選択。2つ選択候補があり、どちらも住所が似ていたので、どちらでも大丈夫だろうと、適当にポチッと押した。ホワイトサンズという真っ白な砂漠地帯を目指し、ガソリン満タンの生き返ったチェロキーはぐんぐん進む。街もほぼ見えない、緑や茶色の景色の中を数時間。久しぶりにカーナビが、「右折しろ」といきなり喋った。カーナビの通りにしばらく進むと、『この先身分証をご用意ください』と大きな看板が出ていた。「え?!?なんで??」焦り出す私。「まさかの国境越え!?Yちゃん、パスポート出して!なんかよくわかんないんだけど」辺りがなんだか異様すぎて、緊張感が高まる。次第に辺りにロケットみたいな巨大軍事グッズが多数見えてきて、国家機密機関に吸い込まれてしまったのかと焦り始める。すると、前方に某夢の国のような立派なゲートがあり『ホワイトサンズなんちゃら』と書かれていた。通過すると、検問所が前方に見えてきたので、速度を落とし、恐る恐る近づいていく。銃を抱えた職員らしき人達もいた。怯えるY。検問所で窓口から男性が顔を出したが、私たちが観光客だと察知したのか「ホワイトサンズ国立公園に行くならこの先じゃないよ、もう一度戻ってください」と言われ、そのままUターンさせてもらった。恐らく間違えて来てしまう人も多いのかもしれない。そこからまた一旦来た道に戻り、UFOでお馴染みの魔のエリアを抜けると、目的地ホワイトサンズ国立公園が見えてきた。するとどういうわけかここで検問があり、パスポートを見せて滞在理由を聞かれ、なんだか意表をつかれた感じだったが、ともあれ無事到着した。

ホワイトサンズはなぜかそこだけ一面真っ白で、サングラスをしないと眩しくて身動きがとれないほどだ。まるで塩田のような光景。思わずかじりたくなるが全部砂なのだ。サンドスキーをしたり、ビーチと勘違いしたのかイチャイチャしているカップルもいた。私は以前ここにも来たことがあって、今回はYが喜ぶだろうと思って連れて来たのだが、Yはニューメキシコに入ってから、明らかにテンションが下がっていた。異様な雰囲気を醸し出すニューメキシコがお気に召さなかったらしい。昨夜のガソリン事件のショックが大きかったのだろうか。いちいち聞いてもいられない。白い砂漠をバックに記念写真でも撮ろうか、と私が提案するとYが「グランドキャニオンではあんなに拒否してたのに!」と笑い、取り急ぎ的なツーショット写真を自撮りした。それがこの旅の唯一のツーショット写真となり、一緒に旅行をした証拠にもなるのだが、2人の写真写りがドアップでとんでもなく酷すぎて、やはりこれも封印せざるを得なくなった。今でも私とYはこれをネタに涙を流して笑っている。

つづく

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