アメリカ爆笑旅行 vol. 9

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つづき

次の目的地はニューメキシコ州サンタフェ。そこに行くまでの途中で、とりあえず寄れそうなところは寄ろうという、超アバウトな旅。サンタフェと言えば、お馴染み・宮沢りえのヌード写真集を思い出す。ここでYのヌード写真を撮ってバラ撒いてやると言うと「やめてよぉ、需要なんて無いんだからさぁ」と笑うY。私が何も言えなくなったのは言うまでもない。

サンタフェまではまだまだ遠い道のり。ニューメキシコ州に入ったばかりだ。夕暮れが迫ってきた。とにかく急いでどこかの街に寄ってそこで泊まろう、と、ひたすら真っ直ぐで何もない景色を走る。周りには至る所でサボテンが万歳をしたまま固まっている。さらに進むと、サボテンではなく何もない平原と化した。だんだん日が暮れて、辺りは真っ暗になった。寂しい不安な気持ちになる。灯りが全く見えない。ガソリンはもうすぐ終わる。ヤバい…。このまま次のガソリンスタンドまでもつのかなァ…。給油ランプが点灯してしまった。日没後でもニューメキシコはモワーンと暑かったが、エアコンのスイッチをOFFにした。窓を全開にして強風になびく髪を振り乱しながら突き進む。まだまだ店も何も見えない。まずいな、どうしよう、JAFもさすがにここまでは来ないし警察呼ぶしかないのかな、これぞ絶望ってもんだな、など考えながら走っていると、なんと奇跡的に何マイルか先に灯りが見えた。「ガソリンスタンドだ!寄ろう!」

出口から一旦高速を降り、ぐるっと回ると、ひと気のないさびれたガソリンスタンドがあった。だが店内は閉まっていて誰もいない。可哀想な中年日本人女性二人組をスポットライトが照らしているかのような光景だ。こうなったら一か八かクレジットカードを使って給油してみようと、カードを入れてみたが、何度やっても跳ね返される。Yが「ラスベガスで使えたから私の楽天カードも試してみようか」と言って入れてみたが、やはり使えなかった。よく読むと、海外のクレジットカードは使用できません、と書かれていた。ガビィ〜ン…「どうしよう…。ガソリンもう終わっちゃうよ」途方に暮れる私たち。しかし、まだ完全にガソリンが終わったわけではない。最後の最後までとりあえず走りきるしかない!賭けてみよう!ここには大物博打師Yがいるぜ!

再び車を走らせていくと、遠くに街の灯りが見えてきた。先程のガソリンスタンドからマッハスピードでも約40分は経過していた。「やった!!」そしてさらに全速で走り煌々と輝く立派なドライブインを兼ねたガソリンスタンドを無事見つけ、すぐさまそれぞれの係を全うした。「助かった〜!!」「ヤバかったね、あれはホントにヤバかった!」こんなときもなぜか涙を流しながら大笑いする私たち。一発逆転、九死に一生、やはりアリゾナの聖地巡礼で開運していたのか。

つづく

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