アメリカ爆笑旅行 vol. 3

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つづき

感動のモニュメントバレーをあとにし、次はいよいよグランドキャニオンを目指して出発。途中お腹が空いて、どこかの街のファストフード店に立ち寄った。私がセットをオーダーすると、名前を聞かれしばらくの間待たされた。日本では番号札を渡されるが、そこはさすがアメリカ、そんなことより名前の方が店員もお客さんもラクなんだな。次にYが、つたない英語で必死に注文していた。旅行中何でもかんでも私に頼ってきていたので、たまには自分で注文してよ、と言ったからだ。「お飲み物は何になさいますか?」「アイスコーヒー、プリーズ」「ミルクは?」「ノーサンキュー」「砂糖は?」「ノー」「フォー?(4個?)」「ノー!」「フォー?」「ノー!」の繰り返し。「ノー」が「フォー」に聞こえちゃうのは、恐らくYの出っ歯のせいだろうか。いや、それにしてもおかしい。仕方なく助け舟を出して、ようやく注文完了。そんなことをしているうちに、私の名前が呼ばれ、トレーごと受け取り席についた。Yが「そういえばさ…、私の名前聞かれなかったよね、大丈夫かなぁ」と言ってきたので「きっと仲間だと思って、もう一度私の名前で呼ばれるんじゃない?」と、私が言うと、店員が大きな声で「アイス コー!ヒー!!」と怒ったような言い方で叫んだ。私は笑いが止まらず、Yは恥ずかしそうに受け取りに行った。

グランドキャニオン付近に着いたが、あたりは真っ暗で何も見えない。まずは宿を探そうと思い、検索してみたところ、シーズンだったのか、ほとんどが満室だった。どうしよう…、前もって探しておけば良かったか。そして、宿を探しながら車で路地をゆっくり走っていると、外にいた若者たちが「ワンウェイ!ワンウェイ!」とこちらに向かって叫んでいた。どうやら一方通行だったらしい。お〜っと危ねぇ危ねぇ、兄ちゃん達ありがとね〜!と、慌てて戻って、今度は怪しげな古びたモーテルを見つけた。看板は「空室あり」と光っている。中に入ると、韓国系のおばちゃんとオタクっぽいアメリカ人の若い男の子がフロントにいて、部屋は一部屋だけ空いていると言って、即決でその宿に泊まることにした。2人で5000円くらい。ラスベガスでの豪華な滞在との雲泥の差に、2人で笑い合った。

モーテルの部屋は狭くはなかったが、とにかくボロかった。掛け布団が厚さ約1cmのペラペラな布、枕はペチャンコ、ベッドの敷きパッドも恐らく敷かれてなかったと思うくらい背中にモロにスプリングが当たる感覚。疲れが溜まっていた私はシャワーを浴びて速攻就寝。Yはなかなか眠れなかったようで、隣のベッドで眠る私を観察し続けていたらしい。ヒーターを焚いて寝ていたからか、暑くて夜中にいきなり私が起き上がり、初めて泊まった宿なのに、なぜか迷いもなくヒーターの場所まで一目散に向かい、慣れた手つきでポチっと電源を切っていたらしい。そしてまたベッドに戻るとガーガーと寝て、さらに、体じゅうが痒かったのか、全身を手で掻きまくり、さらには両足をも使って器用に掻いていてビックリしたと翌朝教えてくれた。一連の話を、Yはシャシャシャーと笑いながら熱く語っていた。

つづく

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