アメリカ爆笑旅行 vol. 2

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つづき

ラスベガスの空港に戻り、あらかじめ日本で予約していたレンタカーを借りに、カウンターへと向かった。ランクによって色んな車が用意されている。荷物もあるので、割と大きめの方が良かったのだが、かなり金額も高かったので、中くらいの大きさの真っ白なjeepチェロキーにした。ラスベガスの街中は私が運転し、そのまま高速道路に入りしばらく走る。景色はだんだんと荒野が広がっていく。ラジオからイーグルスの「Hotel California」が流れてきた。あ…ぁ、めっちゃ感動だわ。でも、隣にいるのはY。歌詞がわからず鼻歌ピーピーで外の景色を眺めるY。せっかくの雰囲気を台無しにしてくれたな。

一旦休憩を取ろうと高速から降りて、小さな雑貨屋に停め食料や飲み物を買った。カーナビがついていて、次の目的地をとりあえず観光名所のビーバーダムというところに設定した。そこに寄ってダムの眺めを満喫したあと、ひたすらユタ州モニュメントバレーに向かって車を走らせた。初めてのハイウェイドライブに緊張するY。ほぼ一直線の道なりを時速200km以上で爆走、さすがY。あまりのスピードに最初は怖がっていた私は、いつの間にか隣で爆睡し、その後交代しながら突き進んだ。

モニュメントバレーに到着したのは、夕刻。日没まであと数時間というタイミングだった。とりあえずモニュメントバレー入り口の大きな看板「Welcome to Utah/Monument Valley」の前で写真を撮り、前日予約しておいたホテルに向かった。

モニュメントバレー国立公園内にあるそのホテルは、想像以上に素晴らしかった。建物自体は普通の建物だったが、部屋に入ると目の前には、ポスターのようにあの本物の岩がでで〜ん!と並んでいた。「すご〜〜い!!」「このホテル大正解!よく探したじゃん!!」ご機嫌なY。静寂の中、夕陽が岩の向こう側に沈んでいく。無音の世界。無音だからか変な感覚に陥る。各部屋のバルコニーや外で見ていたであろう大勢の宿泊客、一同が心を奪われていたであろう、その美しさ。車の音も何も聞こえない。誰も言葉すら交わさない。ただ、ただ、太陽が沈んで真っ暗になってもボーッと眺め続けていた。

翌朝、ホテルの食堂に行き、食べ放題プランで食事をした。Yは欲張って取りすぎてしまい、パンを残してしまっていた。「もったいないから後で食べる」と言って、いきなりペーパーナプキンにパンを包みだした。そしてそれをそそくさとポケットに詰め込もうとした瞬間を、隣の席のお爺さんに見られていた。彼はニヤっと笑って、見逃してくれた。

モニュメントバレーを出発しなければいけないのは、本当に名残惜しかった。岩場に登り、お互い存分に写真を撮りまくった。「また絶対に来ようね!!」と言って、聖地モニュメントバレーをあとにした。

つづく

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